社会人に問われる雑談力

ネットでは雑談力の大切さについて数多く説かれており、書店には雑談力をあげる方法についての本が無数に並んでいます。たしかに、話題豊富な方が男性としてもビジネスマンとしても魅力的なのは理解できます。しかし、雑談力をあげるために毎日たくさんの本を読んだりニュースを観たりするのはなかなか続きません。そこで、これだけやっておけばOKという超基本ポイントだけをご紹介していきます。
雑談力を高める基本ポイント

まずは聞き手に回る
雑談力をあげるというと、なんだか豊富な知識を身につけて色々なネタを披露しなくてはならないような気になります。しかし雑談初心者の方が一気にそのレベルまで到達するのは、かなり難しいのです。まずは上手な聞き手に回ることから始めましょう。
相手に話していて気持ちいい内容を喋らせれば、こちらはほとんど相槌を打つだけで雑談は成立します。コツは、自慢話かアドバイスを引き出すこと。「最近ゴルフの調子はいかがですか」「先日のプロジェクトは大成功だったようですね」など、相手が自慢しやすい質問を投げかけてあげましょう。また、「今月も営業成績トップですが、どんな秘訣があるんですか」など相手の得意分野に関するアドバイスも求めるのも一手です。
反論しない
会社の会議やミーティングと違い、雑談に反論は不要です。ちょっとした気軽な話にいちちいち真面目に反論しているうちは、雑談力は上がりません。もしも自分と違う考え・意見を相手が話していて、どうしてもそれに賛同できないときでも「その考えは面白いですね」「自分では思いもよらなかったので気づかされました」などと流しておいた方がいいでしょう。どうしても気に入らない場合は、話題ごと変えてしまうという方法があります。まずは相手の気のすむまで喋らせ、ひと段落したところで「そういえば…」とその話題を打ち切りましょう。相手が話し終わらないうちに変えてしまうのは逆効果なので、ひとまず聞いておくのがベターです。
狭く深くを心がける
ある程度聞き手に回れるようになったら、自分が話せる内容も少しずつ増やしていきましょう。このとき、ニュースサイトを一通り見たり新聞にざっと目を通すような、「広く浅く」はおすすめしません。むしろ、特定のものにフォーカスして「狭く深く」情報を集めることをおすすめします。なんとなくどこかで聞いたような話ばかりする人よりも、ある分野のことを話させれば面白いという人の方が、好かれるものです。内容はグルメや旅行、スーツや時計などなんでも構いません。自分が調べていて面白いと思うものを選んで、毎日通勤電車のなかだけでもいろいろ調べてみてください。
少しずつ雑談力をあげていく

生まれつき話し上手な人以外は、誰しもそれなりの工夫や対策をして話し上手になっていくものです。初めは話が続かなくても、地道に努力を積み重ねれば会話と会話の気まずい途切れ目や、初対面の方との沈黙の時間が減ってきます。円滑なコミュニケーションのために、ぜひ雑談力を上げる一歩を踏み出しましょう。