威圧的な態度をとる人へは冷静に接することが最優先

職場でも取引先でも、人に対して威圧感をばらまく人がいます。そういう人に対しては、人を威嚇するような態度に腹を立てたり萎縮するのではなく、感情的にならずに冷静に対処することが先決です。ここでは、仕事の事情などで、どうしても「態度が威圧的な人」と接しなければいけない人に向けて、その対処法を紹介します。
態度が威圧的な男性の99%は「実は臆病者」である

まず、男性が初対面の人に対してなぜ威圧するのでしょうか。「もともとの性格」でしょうか。または、意識して威圧しているのでしょうか。「本人はそのつもりがなく無意識に威圧している」と思う人もいるかも知れませんが、実はほとんどの「威圧的な男性」は、気の小ささ、臆病な性格から人を威嚇する習慣がついています。
彼らは、「人を威圧する人間」になるまでの過程で、必ず過去に「人を威圧することで得した」経験があります。「愛想がいい人」「すぐに言い訳する人」など、人間が無意識にとる行動には、かならず潜在意識に強い動機が隠されていますが、社会人になっても、下請け業者、部下など、立場の弱い相手に対して威圧する男性は、「そうでもしないとコミュニケーションがとれない」という背景があります。つまり、コミュニケーション能力の低さを、人を威圧することでカバーしてきたのです。
自分の臆病をカバーするために威圧する

「小さな犬ほどよく吠える」と言われているように、動物は、恐怖心に襲われると「毛を逆立てる」「唸り声をあげる」など、「自分を強く見せるための行動」をとりますが、人間も同じです。自分の尊厳を傷つけられるのが怖かったり、交渉能力に自信がなかったり、自分の欠点を隠そうとして、「怖い自分」を演じているのでしょう。
威圧的な人との接し方

威圧的な人とうまく付き合うには、まず「相手を認めてあげる」ことです。例えが悪いかもしれませんが、吠える犬に対して「怖くないよ、大丈夫だよ」となだめるような気持ちで接してあげるのです。彼らは、その臆病さゆえに、こちらを敵だと思っている可能性が高く、まず安心させなければいけません。そのためには、「相手の良いところ」を無理やりにでも見つけて、とことん褒めましょう。驚くかもしれませんが、「威圧的なタイプの中年男性」は、承認欲求が満たされていないことが多いため、こちらが先回りして「相手を褒め殺す」という、いかにも単純な方法であっても簡単に態度を軟化させるケースが非常に多いのです。