マインドマップへの誤解
マインドマップには、いわゆる自己啓発(?)なイメージがあるかもしれません。意識高い系、あるいはデザイナーやアーティストなど、特別にクリエイティブな人が使うものだという思い込みです。
でも、実は日々の業務や会議のプレゼンテーションにこそ威力を発揮するビジネスツールでもあるのです。オフィスに白紙のコピー用紙とペンが何色かあるのなら、ちょっと試してみませんか?
マインドマップとは
イギリスのトニーブザンという教育者が提唱した思考方法がマインドマップ。人間の脳が情報を処理していくプロセスが、そのまま紙の上に表されていきます。無意識の思考ブロックが外され、非常に効率的に思考を解放することが可能です。
ビルゲイツをはじめ、ディズニー、IBMやナイキなど、多くの国際企業がビジネスツールとして取り入れています。マインドマップを作るには、一生懸命に分析して考え抜く必要はありません。案外ワクワクするほど楽しい作業なのです。
マインドマップの作りかた
真ん中にテーマを書きます。そこから第1階層のブランチ(太い枝)をいくつでも伸ばしていきます。課題、予想、メリット、デメリット、関連することがらなら何でもかまいません。
次は第2階層のブランチ(細い枝)も伸ばしていきますが、これは第1ブランチから連想されることがらです。この調子で、どんどんブランチの階層を増やしていきましょう。まるで木が幹から枝を、そして小枝を伸ばしていくように。
注意点は、〇〇するというような動詞を避けることです。たとえば「東区の店舗数を増やす」だと、思考はそこから進みません。東区、店舗数、増やす、3つに分けて、それぞれを連想します。
会議やプレゼンテーションに便利!
テーマは第1ブランチに、課題は第2ブランチに、コストやデータは第3ブランチに。マインドマップをビジネスツールとして使うと、まず資料が減り、その場の共通認識がしっかりしたものになります。
何よりも一番のメリットは、項目ごとの関連性が一目瞭然だという点です。全員が全体を俯瞰しながら、議論を詰めていけるのです。便利でしょ?
基本的には手書きで!
実際に自分の手を動かしながら、アレとコレを線でつなぐ、単語をぐるぐる囲んでみる、これらの手作業自体も思考を解放するプロセスの一環です。マインドマップ作成ツールは、WEB上にたくさんあります。ただ、かなり慣れた人でないと、本来の効果は得られないでしょう。はじめのうちは、あくまでも手書きをおすすめします!