グラフの種類と考え方
ものすごく頑張って丁寧に作ったはずなのに、どうしてもピンとこないグラフが出来上がることはありませんか?あるいは、ちゃんとグラフに表しているのに、何度も確認されて憤慨したことは?
もしかすると、グラフ形式の選択自体を間違えているのかもしれません。日常的に作成する機会が多いのは、折れ線グラフ、棒グラフ、円グラフの3種類ですね。どんな場合にどの形式のグラフを使えばいいのか、基本的な考え方をしっかりと身につけましょう。
折れ線グラフを使うとき
折れ線グラフは、パッと目に見えない何かの推移(変化)をデータ化したいときに使います。ポイントは「連続性のある時間の流れ」です。具体的には株価や利益率、気温などが当てはまります。どれも時の流れと共にあるものですね。折れ線グラフの横軸は、月や年などの時系列になるのがほとんどでしょう。
棒グラフを使うとき
棒グラフは、量をデータ化したいときに使います。人数、個数、売上金額など、どれが大きいか小さいか、どれが多いか少ないかを知りたい場合に便利です。ちなみに、折れ線グラフでは目に見えない気温が当てはまりましたが、降水量は目に見えるものなので、棒グラフです。棒グラフの横軸は、時系列になるとは限りません。
円グラフをつかうとき
円グラフは、ひとつのグループの割合を詳しくデータ化したいときに使います。ある商品を購入した年齢層や、ひとつの支店の男女の比率、日本人の朝ごはんなど、単独で詳しく表したいデータです。とはいえ、円グラフをいくつも並べて比較しようとすると、意味が分からなくなります。複数のグループを比較するなら、帯グラフを使いましょう。
基本に忠実なグラフ作成を
データそのものは誰よりも最新で、読み込めば内容的にも緻密。そんな素晴らしいグラフだとしても、相手に伝わらなければ意味がありません。読解力が必要なグラフは、ビジネス資料としては平均点以下です。
小学生が見ても、グラフタイトルと図だけで「何のこと」を表しているのか分かるようにしましょう。形式の選択を正しくすれば、視覚に訴えるグラフ作成が可能です。誰にでも分かりやすいと言われる資料は、たいてい非常にシンプルなものです。