会社で働くサラリーマンの場合、どんなに実務能力があっても、どんなに専門スキルがあっても、足りないと成果を出せないどころか「デキない人」の烙印を押されてしまうのが「コミュニケーションスキル」です。とはいえ、色々なタイプの上司や部下、同僚がいるなかで、何に気を付けるべきかを曖昧にした状態で漠然と「コミュニケーションが大事」といっても、具体的な改善は望めません。ここでは、知っていると役に立つ社内コミュニケーションに関する基本テクニックを紹介します。
挨拶プラス一言コメント
日頃、出社時に「おはよう」「おはようございます」のみで終わっていませんか。社内の人間関係をよくするコツとして、「おはよう、昨日は残業だったみたいだね」「そういえば今日は会議だね、ネタ考えて来た?」など、「挨拶プラスコメント」を心がけましょう。朝の挨拶に加えて何か一言、相手の立場に立ったコメントを放つことで「この人は自分の状況を理解してくれている」と認識するものです。
帰社時間を予告しておく
外出する用事が多い営業マンなどは社内での人間関係がよくないと「あの人は外で本当に仕事しているのだろうか」と疑いの目で見られることが多いものです。成果を出していればだしも、営業成績に自信がない人は、社内に敵を作らないようにしておきたいものです。そこで、オススメなのは、「帰社時間を社内の人間に伝えてから出る」ことです。内勤で働く人は、外へ出る営業マンを羨ましく思ったりするものです。そこで、「遊びに行く訳じゃないんだよ」というメッセージの意味も込めて、「何時に帰ってくるから」と伝えておくだけでも、距離は縮まります。
ありがとうを必ず言う
意外とできていない人が多いのが、ちょっとした用事を頼んだ際のお礼の言葉です。頼んだ方は、「仕事なんだからやって当たり前」という気持ちがあるかもしれませんが、担当外の仕事を振られた方は負担でしかありません。そういう可能性も考慮して、何か雑用を頼んだ際は「ありがとう」の言葉を習慣付けましょう。これだけで社内に味方を増やしている人は大勢います。
仕事の指示や相談は予めメールしておく
部下や後輩に仕事の指示を出すとき、口頭で伝えるのは楽なものですが、大抵は伝わっていません。指示ミスが原因にもかかわらず「何でやってくれなかったの」という事態を防ぐためにも、なるべく「暗記できないレベル」の指示内容はメールで送っておくことをお勧めします。