お歳暮、贈ってますか?

お歳暮は、日頃お世話になっている方に対し感謝の気持ちを届ける贈り物。友人や親戚、上司や取引先などに贈ります。元々は、江戸時代の商人が年末に決済し、支払いの際に「来年もよろしくお願いします」という気持ちを込めて贈り物を届けていたことが始まりだそうです。このお歳暮には、気をつけたいマナーがあります。働く男性は職場の方に贈る機会もあるでしょう。せっかく贈ったのに失礼なことをしてしまってはもったいないので、今一度ここで確認しておきましょう。
お歳暮を贈るときは、ここに気を付ける

贈り時期に注意
昔の日本ではすす払いといい、新年への準備を12月13日から始めていました。このことからお歳暮も12月13日から12月20日を目安に贈るようになりました。ただ最近ではすす払いの文化がなくなったので、12月に入ってすぐ贈る方も増えており、これは特にマナー違反ではありません。ただし、あまり年末に近づくと迷惑になる可能性もあるので。12月20日までという期限は守りましょう。
誰にお歳暮を贈るか
基本的にはお世話になった人に贈るものです。親戚や友人、取引先など、何か便宜を図ってもらったり、自分のためにしてくれた方に対して送りましょう。以前は職場の上司に贈るのが一般的でしたが、だんだんとその習慣はなくなっています。就職・転職して初めて迎える年末は、周りの人にその会社の文化を確認することをおすすめします。
いくらのものを贈るか
お歳暮の相場は、だいたい3000円から5000円です。3000円以下の品物だと見劣りしてしまうので、この額を最低ラインとしてください。上司や仲人の方などは、5000円程度の品物を送ってもよいでしょう。ただし、前年よりも金額の安いものを渡すことは失礼になるので、あまり高価すぎるものはおすすめしません。
何を贈るか
絶対に贈るべき品物というのはありませんが、絶対に贈ってはいけない品物は色々とあります。まずは金券です。相手の好きなものに使えるからと選びがちですが、お歳暮で金券を贈ることは、相手がお金に困っているとみなすことになり、大変失礼です。また、衣類などの身につけるものやハサミなどの刃物もマナー違反になるので気をつけましょう。よくあるのは洗剤などの消耗品や、食べ物ですね。
正しいマナーでお歳暮を贈る

一人の大人の男性として、こうしたマナーは身につけておきたいものです。お歳暮は日本で昔から行われている伝統であり、お世話になった方に感謝の気持ちを示すいい機会です。最低限のマナーさえ守られていればもらった相手は嬉しく思うはずなので、積極的に贈ってみましょう。