競艇をギャンブルとしての印象しかないのは勿体ない
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上司が競艇観戦にハマっていると聞いて、ギャンブルにのめり込んでいると言う印象がどうしても付くかもしれません。
もちろんそう言った人もいると思いますが、競艇はただそれだけじゃない純粋に試合観戦としてはまり込む要素が多くあります。
今回はその中からほんの一部を紹介します。
引き波が面白い
ボートが通った後に出る波が引き波となって、後方のボートを後ろへと下げます。
競輪やマラソンでは風の影響を避けるためわざと他の選手を前に出しますが、競艇ではその逆が起きます。
つまり先手を取り引き波を作ることが大切になります。
動いている船の甲板に立ったことがある人なら特に分かると思いますが、その引き波はかなり尾を引いて発生します。
スピードを出して何席も引き締め合うボードなら、その引き波が大迫力の光景となって現れます。
また性能の高いモーターだと、この引き波の影響を受けにくいなどマシンの純粋な能力も堪能できます。
独特のスタートには、想像以上の緊張感がある
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競争競技ではマラソンやカーレースのように、一斉に横に並んで一斉にスタートするのが殆どだと思いますが競艇は違います。
決められた時間までにスタートラインを通るフライングスタート法と言う独特のやり方をしています。
船が波や風の影響で横に並ぶのが難しいのがその理由です。その決められた時間までにコース取りを各選手は行い、またスタートラインを通らないと失格扱いになります。
また、ただその試合に出られなくなるだけではありません。ある期間中、一定回数分のフライング違反を犯すと再訓練をしなければいけなくなります。フライング違反になれば舟券の買戻しが行われるため、このような厳しい措置が行われる形となります。
ですのでスタート前から選手生命がかかってると言っても過言ではありません。
モンキターンが試合を熱くさせた
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モンキターンは旋回の半径を小さくすることで素早くターンを回せる技術です。競艇漫画名でモンキターンを聞いたことがある方もいると思いますが、お尻を浮かせるのがその由来です。
飯田加一選手がしたのが最初とされ、当時のボートの設計上全身を外に投げ出すような危険な技だったので推奨される方法でありませんでした。
ところがその飯田選手が次々と好記録を叩き出し多くの選手もそれに随従する形となっています。つまりモンキターンをやるのもまた命がけと言えます。
だから競艇は観ていて楽しい
競艇の魅力をほんの少しでも感じていただけたでしょうか? 一度試合を観てみるのも良いですし、何より競艇好きな人と会話が盛り上がるかもしれません。