壬生義士伝
監督:滝田洋二郎/主演:中井貴一
著者浅田次郎氏の小説を原作とした映画。舞台は幕末、今から150年程昔という事になりますが、今も昔も変わることのない人間愛、家族愛に、胸が苦しくなる作品です。皆が皆荒れ狂う京都において、そして武士であらんとする新選組の中において、ただ一人人間として生き、人間として死んでいった無名の隊士吉村貫一郎。その生き様を、彼と剣を交え、そして新選組で同じ釜の飯を食べた三番隊組長斉藤一の目線で描く今作品。
泣きたい時に必見です!
トイレのピエタ
監督:松永 大司/主演:野田洋次郎
大ヒット邦画「君の名は。」の主題歌を担当するRADWIMPS、野田洋次郎の俳優デビュー作。元々は手塚治虫の「トイレのピエタ」からのオリジナルストーリーです。ピエタとは、死後十字架から降ろされたイエスキリストを抱くマリアを描いた芸術のことです。主人公・園田宏は画家志望。夢を諦めて窓拭き清掃のバイトで生活をしているところ、突然倒れて病院へ運ばれました。検査の結果は悪性腫瘍。その病院で出会ったのは、ロビーで怒鳴り散らしている杉咲花が演じる女子高生。園田宏と女子高生・真衣のラブストーリーに発展しますが、単純な甘々話ではなく、ピエタの意味、イタリア語で「慈悲、哀れみ」を女子高校生が抱いている逸話です。
殿、利息でござる
監督:中村義洋/主演:阿部サダヲ
大どんでん返しに予想は大抵ついてしまう私が全然全くの意表を突かれた作品です。そしてキャストが本当に実力ある俳優さんばかり。正直誰が主役かわからない、素晴らしい作品でした。今まで観た映画の中で一番好きかもしれない、そんな笑いあり、涙ありの作品です。
私はこの作品を観て、お金に対する価値観を変えることができました。自分は浪費家だ、貯金ができない方たちに特に観て欲しい作品です。実話ということで、本当にこんな方がいたんだ…と深く心に刺さる、名作です。
君の名は。
監督:新海誠/主演:神木隆之介
生命の始まりと終わり、またそれを繰り返す結びを、感じさせるビックバンそのものを象徴するような、時も距離も感覚も超えた壮大で儚い一瞬を描いた作品であると感じました。友愛や家族愛、様々な人の大切にすべき想いは遥か昔から紡いであり結ばれていること。だれしもだれかの、誰そ彼であること。目には見えない結びの存在があることの大切さに気づける素晴らしい作品でした。
また、作品に出てくる背景の地も非常に描写が丁寧で、且つ美しいので訪れる価値も意味もある作品だと感じました。何度観ても、結びを感じれる作品で何度も観たいと思いました。是非機会があればみてほしい映画です。