会社を辞める、その時に

30代、40代になると、だんだんと自分の仕事や働き方について考える余裕が出てくるもの。このまま今の会社で働くのか、転職するのか、もしくはフリーランスとしてやっていくのか…。もしも選択肢の一つにフリーランスが入っているなら、必ず確認しておきたいことがあります。そのポイントを、ご紹介していきます。
フリーランスになる時はここを確認

保険について
これまで会社とあなたが半々で負担していた保険ですが、フリーランスになると全額自分で払わねばなりません。入る保険の種類としては、国民健康保険、国民健康保険組合、会社の健康保険を任意継続のいずれかになります。
国民健康保険は、現在住んでいる市区町村での手続きとなります。前年度の収入によって納税額が決まるので、フリーランス1年目は会社員時代の給与が判断基準となり、高額になることもしばしば。また、フリーランスの中では、国民健康保険組合の文芸美術国民健康保険組合に入っている人が多々います。こちらに入れば納税額は月額16,900円、40代以上はプラス3600円になります。最後に、会社を退職してから2年間は、それまで使っていた健康保険を継続できます。会社と折半していた額を全額自分で払うこととなり、退職のお翌日から20日以内に加入が必要です。
年金について
フリーランスの方は、国民年金に加入することになります。月額15,250円の負担です。結婚されている場合は、奥様の扱いも変わる点に注意が必要です。これまで奥さんの分の年金は払う必要がありませんでしたが、その特例が認められなくなるので2人で毎月30,500円を支払うことになります。
税金について
会社員時代は、あなたに代わって会社が納税をしてくれていました。しかしフリーランスになったら、その手続きをすべて自分でしなくてはなりません。例えば、収入から経費を差し引いた利益に所得税が課されます。このとき収入を小さくすると課税額が小さくなるので、なるべく領収書やレシートを集めておきましょう。青色申告と白色申告の2種類がありますが、初めのうちは白色で十分です。
フリーランスになったとき見落としがちな点に注意

上手く仕事をとれるか、収入はどのくらいになるかといった心配もあるでしょうが、こうした点も大切なポイントです。ある程度の知識があるのが一番ですが、最近ではこうした計算に対応したソフトやアプリが増えているので、そうしたものを利用するのも一つです。