急にクビになったら……

今や「終身雇用」という言葉は死語になりつつあり、どれだけ長く勤めてもあっさり首を切られてしまう時代になりました。「自分だけは大丈夫」と安心するのも結構ですが、いざという時のために、必要な知識だけでも備えておきませんか?
失業したら、ここをチェック

失業保険
会社をクビになったからといって、すぐに次の職が見つかるとは限りません。その間、失業保険が強い味方になってくれます。離職票、雇用保険被保険者証、印鑑、写真2枚、預金通帳、本人確認書をもってハローワークに行き、「雇用保険受給説明会」に参加しましょう。そこで「求職活動計画書」「雇用保険受給資格者証」「失業認定申告書」がもらえるので、すべて記入します。その後月に1度のペースで面接が行われるので、そこで就業の意志ありと判断されれば、受給が出来るのです。
健康保険
退職をしたら、保険証を会社に返却します。このままではけがや病気で病院に行ったとき、すべて自分で負担しなくてはならないので、国民健康保険に入りましょう。退職日がわかる書類、身分証明書、印鑑を持って、お住いのある市区町村役場に行きます。また、国民健康保険以外の方法もあります。それは、会社で入っていた保険を継続するというものです。退職から20日以内に手続きをすれば、2年間は継続できます。ただし今まであなたと会社が折半で払っていた保険料をあなた1人で払うことになるので、やや高額になることもあります。扶養者の有無にもよって変動するので、まず一度、両方の支払額を確認してみましょう。
国民年金
会社員として働いている間は、厚生年金を支払っていました。しかし退職したら、自分で国民年金に切り替えねばなりません。退職から14日以内に、年金手帳、退職日がわかる書類、身分証明書、印鑑を持って、お住いのある市区町村役場に行きましょう。国民年金は、半年、1年、2年分とまとめて納付することができます。こうするとそれぞれ少しずつお得になるので、余裕がある方は前納をおすすめします。尚、収入が少ない場合は免除または猶予されることもありますので、該当する方は窓口に相談に行きましょう。
しっかり準備を整えて転職活動を

失業すると、「早く再就職しなくては」という焦りでいっぱいになります。しかし慌てずに、こうした事務手続きをしっかりやっておきましょう。そうしないと、もらえるはずのお金がもらえなかったり、納めなくてはいけないお金をそのままにしてしまったりします。そうした損のないよう万全の準備を整えてから、転職活動に励みましょう。