何かとやりにくい年上の部下
出世、転勤、異動、転職。様々な場面で、年上の部下を持つ可能性があります。普通の部下とは違い、ちょっとやりにくさを感じますよね。そんな時、対処を一歩間違うと部下との関係がこじれてしまうことも。そうならないように、あらかじめ気を付けておくべきポイントを知っておきましょう。年上の部下に対して気をつけたいポイント

敬語を使う
まず悩むポイントが、敬語を使うかどうかという点ですね。これは、使っておくことを強くおすすめします。敬語を使われずイラっとする人はいても、使われることに嫌悪感を持つ人は少ないからです。なぜ上司の自分が敬語を使わねばならないのかと思うかもしれませんが、何も敬語は必ずしも上下関係がある時だけに使うものではありません。年が違おうと、初対面の方には使いますよね。初めは敬語で話し、相手から「自分の方が部下だから、敬語を使う必要がない」ということを言われたら、あえてこだわって使う必要もありません。
しかし、あなたが敬語で話しているのに相手がため口であれば、そこは上司として注意してもいい点です。お互いを尊重しあって仕事をするため、自分も使うからあなたにも敬語を使ってほしいと指摘しましょう。
仕事を離れた時は上司面をしない
これは年齢関係なく言えることですが、一歩会社を出たら、あまり上司面をしないことが大切です。職場では上下関係があるので、業務の範囲で何かを指示したり頼んだりすることはあるでしょう。しかし会社を離れれば、その関係に必ずしも従う必要はありません。24時間「あれをしろ、これをやれ」という調子では、良好な関係など築けません。年下の部下でもそうですが、年上の部下は余計に嫌になってしまいます。
叱るときは事実と対応策を指摘する
年上であれ、上司である以上、部下が何かをミスしたときには指摘する必要があります。年上相手にやりにくいかもしれませんが、これは業務上必要なことなので、臆せず指摘しましょう。
大切なのは、事実と対応策だけを淡々と伝えること。例えば、「この見積もりが間違っています」というのは事実、「数字が1つでもズレると損失になるので、今後はダブルチェックするようにしてください」というのが対応策です。「あれだけ言ったのに、なぜ見直さないんですか」とか、「やる気があるならこんなミスしないでしょう」などは、余計なセリフ。こうした発言は控えましょう。
年上部下と良好な関係を

初めのうちはなかなかやりにくい年上部下ですが、慣れてしまえばあとは他の部下と変わりません。初めにペースを作ることが大切ですので、序盤にしっかり関係構築をしていきましょう。