「お客様は神様です」の本来の意味

三波春夫の遺した「お客様は神様です」は、世間で面白おかしく取り上げられているフシがあります。
本来の意味はこうです"『歌う時に私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払って澄み切った心にならなければ完璧な藝をお見せすることはできないと思っております。ですから、お客様を神様とみて、歌を唄うのです。また、演者にとってお客様を歓ばせるということは絶対条件です。だからお客様は絶対者、神様なのです』"
引用元:「お客様は神様です」には現代は店員側から見た客全般を「神様」と言う意味や、また自分の妻のことを「神様です」と言う意味合いにも使われいます。とにかく相手がいればとにかく神様とされています。
でしたら相手を歓ばせるのは歌だけではないので現代的に考えた場合、どのような事が言えるのか?考察したいと思います。
クレームをスタッフ側が対応する

雑念を取り払ってサービスを尽くさなければならないのはどのサービスであっても一緒です。しかしそのサービスに集中できないことは少なからずあります。例えば歌唱中に客側からのトラブルが起きた時や、飲食店で調理している時他の客がクレームを来た時など、それ一つに集中できないシチェーションは何も珍しくありません。
ですがその際は対応するのはスタッフであって、歌手や料理人であってはいけません。暴動する客を抑えたりするなど、歌手自らがトラブルに対応していたとしたらサービスを尽くすことに障害が出るからです。
「お客様は神様だから何をしたって良い」と客側が都合よく解釈してトラブルを起こすこともありますが、「そう言ったお客様は神様ではありません」と言って勇気も示すことも大事です。
盛りたてることも必要
また「お客様は神様です」はトラブル云々に限らず、周り全体がサポートして盛りたてることが必要だと考えられます。売れないアイドルグループのイベントにスタッフとして参加したとします。大事に見てくれていたり、また無関心でも別に横暴を働いているお客様を楽しませるために何が必要かを考えます。
見向きもしない観客の前に立って歌とダンスを披露して、振り向いてもらうためには自分達の能力も必要ですが、ポップ広告などで盛り上げたりすることも大事です。
「お客様は神様です」と言えるように、気持ちを尽くせる環境を作っていきたい所です。