世にあふれるビジネス書

書店に行けばほぼ必ずあるのが、ビジネス書のコーナー。仕事に対する考え方から時間術などの具体的な内容まで、様々な本が並んでいます。今後の仕事に役立てるために読んでみようかと思っても、いったいどれから手をつければいいのか分かりませんよね。しかし、だからといって片っ端から読むのでは疲れてしまうし時間もかかります。ですから、まずは有名どころだけおさえておきましょう。
完訳 7つの習慣 人生主義の回復
アメリカの有名コンサルタント、スティーブン・リチャーズ・コヴィーによって書かれた世界的名著です。ジャンルとしてはビジネス書ですが、人間関係や人生など、あらゆる場面で役立つ言葉がのっています。
主体的である、終わりを思い描くことから始める、最優先事項を優先する、win-winを考える、まず理解に徹しそして理解される、シナジーを創り出す、刃を研ぐという7つの項目を説明しています。著者は約200年分の成功にかかわる文献を調査し、この7つの項目こそが必要だということに気が付きました。ビジネスを最終的に成功させるため、そして豊かな人生を送るために必要な一冊です。
人を動かす
自己開発、セールス、スピーチなどの分野で活躍したデール・カーネギーによる著書。世界で1500万分以上売れ、発売から70年経った現在でも売れ続けるロングセラーです。日本でも経営者が読んでいたり、社員研修に用いられたりしています。一説によると、レーガン元米大統領が、ゴルバチョフに進めたとも言われている一冊です。
本書はまず、人を動かす三原則を紹介しています。そして人に好かれる六原則は、誠実な関心を寄せる、笑顔で接する、名前は当人にとって最も快い最も大切な響きを持つ言葉であると忘れない、聞き手に回る、相手の関心を見抜いて話題にする、重要感を与えることだとしています。また、人を説得する十二原則、最後に人を買える九原則が紹介されています。部下や後輩など人を動かす立場にある方、ビジネスにおいて人とのかかわりに悩んでいる方にうってつけの一冊です。
プロフェッショナルの条件 いかに成果を上げ、成長するか
職場に必ず一人はいる、仕事ができる人。そんな人に憧れているものの、なかなかうまくいかないこともあるでしょう。そんな方には、こちらの著書をご紹介します。これはピーター・ファーディナンド・ドラッカーが描いた本で、仕事観や成長のポイントが抑えられています。ドラッカーといえば『マネジメント』が有名ですが、ぜひこちらも読んでいただきたい一冊です。
副題の通り、いかにして成果を上げて成長するべきかが書かれています。自分をマネジメントする方法が具体的に書かれており、すぐに役立つ考え方がのっているでしょう。まず世界に何が起こっているかという題で、社会について論じています。次に働くことの意味が変わった点、自分をマネジメントする大切さなどが書かれています。テーマは意思決定に移り、最後に自己実現への挑戦を鼓舞するという体系です。