仕事ができない部下へはまず長所を探してみる

仕事が大変に遅く嫌な仕事は絶対にしない部下も多くみられます。例えば、1時間でできる仕事を3時間くらいかけてこなすなめ、他のメンバーと協力して仕事をする職場では、大変迷惑な存在となってしまいます。この場合、通常、仕事を早くできるよう何らかのアドバイスしたりしますが、多くの場合、「全く聞く耳をもたない」ことがほとんどです。周りが呆れ果ててしまうのも時間の問題でしょう。そんなときは、「部下の長所」を探してみることをオススメします。長所を探すと他の人より優れている部分が意外と見つかるもので、試してみると、「仕事は遅いが、丁寧な仕事をしていたため、量をこなすのではなく、質を活かせる仕事を部下にまわすようにしたところ、部下は実力を発揮した」というケースもあります。
なかなか行動できない部下には?

やるべきことを伝えてもなかなか行動に出さずに、何をしているんだろうと思うことはありませんか?もしかしたら行動に出さないのではなく、出せないのかもしれません。
上司からすれば、「何故こんな程度のことができないのか」とい、部下の任務遂行能力を疑うかもしれませんが、「上司としては簡単でも部下にとっては難しい」という可能性について知っておく必要があります。多くの場合、部下は「最初の一歩」を踏み出せないだけというケースもあります。そんな人には、小学生でも理解できそうなレベルで、かなり具体的に「行動レベルで手順を教える」ことで、行動に出せる場合があります。具体化すればするほど、行動に移しやすくなります。
教えても教えても覚えない部下 には「順番に」

仕事をどんなに教えても全然覚えてくれない新人に頭を悩ませる上司は多いのではないでしょうか。 とある大手金融機関に勤務する30代の男性は、「支店で何度も同じことを教え実際に仕事をさせてみても、その新人はなかなか仕事を覚えない」という新人の教育について悩んでいましたが、本社の人事担当者が「支店での教え方が悪いのだろう」と、査定に影響するという危機感から、「1つのことを覚えて実際にできるようになるまでは絶対に新しい仕事を教えない」という方法で乗り切っています。後ろ向きに思える方法ですが、実際には、部下にとっては上司が考えるよりも易しいスピードの方が仕事の定着も早いものです。