溜りに溜まった疲れ

身体に溜まった疲れは、集中力とやる気を削ぐ最大の敵です。やる気と聞くと、どうしても精神論的なものを想像しがちですが、精神と肉体は密接に関係しています。肉体的疲労は思考を散漫とさせ、パフォーマンスを低下させます。
日本人は何かと根性論が好きですが、集中して一つの物事に取り組むためには、無理して疲れた身体に鞭打つのではなく、てまずは体調を整えることが先決です。
散らかった部屋

部屋が散らかっていると人間は集中力を欠くものです。もともと「部屋が散らかっていることそのものが気にならない」という性格の人は問題ありませんが、通常は、「部屋の散らかり」は「やり残したタスク」を意味します。
やらなければならないのに放置していることが目の前にあると、「ああ、早く終わらせて片づけをしなければ」という思考が何度も襲い、目の前の作業に集中できなくなります。この場合、時間を決めて「10分だけ片づけをする」「10分経ったら片づけをやめる」といった具合に「片づけ時間に制限をかける」ことで、ダラダラと没頭してしまいがちな片づけを終わらせることができます。
人間関係の悩み

仕事に集中できない人の多くは人間関係の悩みを抱えていることが多いものです。いわゆる「嫌な気持ち」というのは、やらなければいけないことをやらない言い訳にされがちです。
例えば、誰もがやりたがらない面倒な集計資料を作る羽目になった場合、「あいつが俺に押し付けたせいで今こんな目にあっている」という怒りが湧いてきて、そちらに意識が向いてしまいます。次第に「この作業はあいつのせいでやらされている」と考えるようになり、作業の手を止めてしまうといったケースは多いのではないでしょうか。
動作が思いパソコン

パソコンの調子も、やる気や集中力に大きな影響を与えます。作業に取り組むために「エクセルを開く」という手順があったとします。そのエクセルが起動するのに1分も2分もかかっていては、その間に色々な思考が頭を駆け巡り、「あ、そういえばコーヒーでも買いに行こう」などと雑念が邪魔をして作業のスタート自体をストップさせます。
試験勉強前に部屋の整理をしていたら懐かしいアルバムが見つかって、「没頭して見入っていたら朝になった」というパターンと同じです。