ゆとり社員の価値観は「イタいかイタくないか」の二分法
上司や先輩の武勇伝に耳を傾けては感激し、出世や高収入を追いかけることが美徳とされていた時代はもう終わり、多くの若者から物欲や出世欲など、あらゆる欲がなくなっています。こうした、いわゆる「ゆとり世代」と直面してその対処法に悩む管理職男性も多いのではないでしょうか。
ゆとり世代の価値観は非常にシンプルです。単に「痛い」か「痛くない」かで物事を判断する傾向がありますが、想像以上に極端です。彼らが嫌うのは「必死さ」「感情に任せた行動」「友情」「努力」です。少年ジャンプ世代の男性にとっては理解できないかもしれませんが、「何かに情熱を注いだせいで酷いイジメにでもあったトラウマでもあるのではないか」と疑うほど、彼らは驚くほど「イタさ」に敏感です。ここでは、彼らが「イタい」と認識するポイントを紹介します。
上司のくせに若者のカルチャーに首を突っ込んでくる
ひと昔前は、流行りに敏感なおじさんは「よく知っていますね」と、やや尊敬の目で見られたものですが、現在は「若作り」はイタいというレッテルを貼られます。20代の新人同士が「ニコニコ動画」や「ヒカキン」について語っているところに首を突っ込み、「自分も知っているアピール」すること自体がもうNGなのです。
社内で若者の味方をする
一見、何がいけないのか分かりにくいという人も多いかもしれませんが、ゆとり世代は意外にも「自分たちの味方になる上司」「若者の立場に立つ上司」を「イタいおじさん」と認定します。彼らは「自分たちの領域」をとことん侵されたくないため、仲間意識を持たれることを非常に嫌います。
ゆとり社員への正解は「何も期待しない」
ゆとり世代に価値観を押し付けるつもりはなくても、仕事は仕事でやってもらわなければ困ります。今後、ゆとり世代とどう接していけばよいのでしょうか。歩み寄りが大切という意見もありますが、彼らはその「歩み寄り」をトコトン嫌い、「イタい人」というレッテルを貼ってきます。これでは取りつく島もありません。結論からいうと、「無関心でいること」が正解です。彼らと無理にコミュニケーションを取って意思の疎通を図ろうとすること自体が間違いなのです。