社会人として勉強は一生続く
暗記や勉強と聞くとどうしても学生だけが行うものというイメージがあるかもしれませんが、上場企業や外資系企業で働くエリートビジネスマンは、常に新しい知識を得るために専門的な勉強をする環境を強いられています。別に彼らは社会人になってからも勉強が好きという訳でもなく、仕事で必要だから勉強しているだけのことです。
これは、会社で「取得しろ」と言われていやいや勉強している男性がいますが、若干性質が異なります。自分の仕事に必要で、かつ効率的に成果を出すために勉強をするので、目的が明確である分、習得効率もよいのです。
専門資格の取得にしろ、教養としての勉強にしろ、避けては通れないのが「暗記」です。むしろ日本人の多くは勉強=暗記だと考えているのではないでしょうか。
じっくりと覚えないことが暗記のコツ
人間が「いつの間にか覚えてしまったこと」は、どの様にして記憶に定着しているでしょうか。決してテキストと睨めっこして覚えた訳でもありません。JPOPが町中のいたるところで流れている様に、「何度もインプットされる」ことが早く覚えるための条件とも言えます。それを、人為的に作り出してあげれば、「暗記」なんていうものは簡単なのです。
テキストであれば1ページ1分以上かけない
資格取得のテキストなど、専門書はどれも内容が難しいものです。専門書なので難しいのは当たり前かもしれませんが、多くの人は、難しいからといって「じっくり」読もうとします。じっくり読んでいると、今度は学習効率が悪くなり、知識習得のスピードが落ちます。ここで重要になってくるのが、「早く何回も読む」ということです。
受験で失敗する学生の多くは、問題集や参考書を、1回しか目を通さないという傾向があるそうです。東大に合格してさらに在学中に司法試験にも合格したことで有名な女性弁護士がいますが、彼女は参考書を最低3回は読むという勉強法で東大に合格しています。
単に、暗記は脳へのインプット回数が重要で、難しくて理解出来ない文章をいつまでも唸りながら見つめていても理解できません。そこでお勧めする方法が、「1ページ1分」というルールを設けてひたすらページをめくるのです。これは「映画を何度も見ることによってセリフまで覚えてしまった」という状況と同じで、回数こそが記憶の定着にもっとも貢献するということを知っておくべきです。