フレームワークは思考時間を短縮できる
聞いたことはあっても「どの場面で活用するのか」が分からず、なかなか使いこなすことができない「ビジネスフレームワーク」。フレームワークと聞くと、難解なイメージをもち、これまでずっと避けていたという人も多いのではないでしょうか。
ビジネスフレームワークは、マーケティングに携わる人は経営者層にとってだけではなく、新入社員から中間管理職まで、すべてのビジネスパーソンにとって「使える」もので、例えば「自分の担当している部署の営業成果をもっと上げたい」「自社の商品はライバル会社と比べてどこが弱いのか、またどこが強みなのか」など、身近なところにいくらでも活用用とはあるのです。
意外なほどに、普段の業務に取り入れやすいタイプのフレームワークも沢山あるので、明日から取り入れてみることをお勧めします。
SWOT分析
SWOT分析は、フレームワークの代表格ともいえます。自社にとっての強み(Strength)、弱点(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)の、それぞれの単語の頭文字をとってSWOT分析といいます。市場において、自社がどういった位置づけなのかを客観的に分析するために使われ、「自社の置かれた状況を冷静に把握できていない」という懸念があるときに最も有効な分析手法です。
何か作戦を立てる前に、まずはSWOT分析で置かれた状況を整理することで、感情や思いつきに流されないアイデアを出すことができます。また、SWOT分析とセットで用いられるフレームワークでTOWS(トゥーズ)分析というものがありますが、SWOT分析で判明した強みを活かし、弱みを補完するアイデアを埋めていくのがセオリーです。
個人にも活用できる
SWOT析を試してみると、自分自身にも使えることが分かります。例えば出世というテーマで当てはめてみると、社内というフィールドを市場に見立て、そのなかで「従業員としての強みは何か」「他の社員と比べて何が足りないか」といった具合に、社内における客観的な立ち位置を冷静に把握するきっかけとなります。これをさらに活用して、「自分はこの業界でどれだけ通用するか」という様に、社内だけではなく転職のヒントへも繋げることが可能です。