雑談が苦手な人が増えている
いわゆる「コミュ障」といえば若者特有のものと思っていないでしょうか。最近では中高年が職場での対人関係や人との接し方に悩むケースが増えています。いい歳して「コミュ障」と呼ばれないためにも、ちょっとした返しが出来る様になりたいものです。
人から何か話しかけられてリアクションに悩む男性は意外と多く、そのなかで最も多いのが、「取引先との雑談で何を話していいのか分からない」「名刺交換のあとの沈黙が苦痛」といったものです。他にも、「職場の休憩時間で同僚や後輩から雑談を振られても何を返したらよいのか分からない」という悩みもあります。
周囲の人はレスポンスが欲しい
逆の立場になれば分かりますが、話しかけてもリアクションが薄い人というのは、何を考えているのかわからない雰囲気を与え、相手を不安にさせます。話しかけられてキョドキョドしている程度であればまだよいですが、無表情な人は、無視をしているかのような悪印象を与えがちです。自分の表情はなかなか自覚しづらいもので、リアクションが薄いと言われている人は一度自分の表情を鏡で確認してみることをおすすめします。
基本は「はい+コメント」でOK
リアクションがうまくいかない人や、パニックになって何も返せない人は、「気の利いたことを言わなければならない」という強迫観念が働いているようです。
例えば「今日は天気が悪いですね」と振られれば、まずは「ええ、そうですね」と答えればよいのです。こうした会話にすらシドロモドロになる人の多くは、「天気の話を振られた」「天気に関する気の利いた話題を出さなきゃ」と大袈裟に捉えていることがよくあります。
しかし、冷静に考えれば、ビジネス上の雑談に相手も大した期待をしている訳ではないことは分かるはずです。まずは相槌を打ち、思いついたら何か話せば良いのです。
ゆっくり反応すればよい
また、リアクションに困る理由として「即答しなければならない」という思い込みがあります。その焦りが相手に「緊張している」「コミュニケーションが苦手」というイメージを与えてしまい、さらに自己嫌悪に陥るといった例をよく目にしますが、返事はあくまでゆっくりとマイペースですることを心掛けてみるだけでも相手の反応が変わることがあるのでお勧めです。