会社員の確定申告、その流れと注意点

会社員は通常、会社で年末調整をしてもらえるので、自分で確定申告をする機会は少ないかと思います。しかし、医療費控除や住宅ローン控除がある人や、寄付金控除(ふるさと納税など)はある人は、自分で確定申告をする必要があります。ここでは、会社員の方の確定申告に必要な書類や確定申告の流れ、注意点を説明します。
必要なもの
共通して必要なものは、「申告書」の他に、年末に会社からもらう「源泉徴収票」、「印鑑」、還付金を受け取ることになりそうな場合は、「還付金を振込む口座番号」です。その他には、それぞれの申告に対しての書類が必要です。医療費控除なら医療機関の領収書、住宅ローン控除ならローンの借入証明書や家を建てた時の契約書、住民票、土地・建物の登記簿謄本が必要です。(家を建てた住宅会社に聞くと詳しく教えてくれます)ふるさと納税などの寄付金控除では、寄付をした際の領収書が必要です。確定申告の流れ

自宅での確定申告の申告方法は3通りあります。一つ目は専用書類に手書きで記載する方法で、用紙は税務署でもらえるほか、国税局のホームページからもダウンロード出来ます。これは、自宅にパソコンが無い人向けの方法です。
二つ目は国税局の専用サイトで申告書を作成して印刷する方法です。自宅にパソコンがある人はこちらがおすすめです。 一つ目と二つ目はそれぞれ作成した申告書と源泉徴収票などの必要書類を税務署に持参するか郵送します。
三つ目はe-Tax(インターネット経由)で申告する方法です。こちらはパソコンの他にマイナンバーカード(電子証明書)と電子証明書を読み込むICカードリーダーが必要になります。源泉徴収票などの提出は必要ありません。ICカードリーダーの用意が必要なので毎年確定申告をする人向けです。
注意点

確定申告の期間は2月16日~3月15日までですので、期間を過ぎないように注意しましょう。還付金のみなら1月1日から受け付けており、1月中はそれほど混雑もしていません。
ご自分で申告書を作成する自信が無い方は、確定申告の時期に税務署が地域ごとに申告会場を設けるのでそちらに行けば職員の方が教えてくれます。
その際には必要書類の他に、印鑑と還付金の場合は還付金を振込む口座の口座番号が必要なので忘れず持参しましょう。