恋愛はオキシトシンの分泌を促す

オキシトシンという言葉を聞いたことがあるでしょうか。オキシトシンとは、ホルモンの一種で、「幸せホルモン」「愛情ホルモン」とも呼ばれています。人間の感情はホルモンによって左右されることはよく知られています。脳内伝達物質でよく知られているのが、感情をコントロールする「セロトニン」や闘争意欲を誘発させる「ノルアドレナリン」などが有名ですが、オキシトシンは、「幸福感」や「信頼関係」をもたらす働きがあることで知られています。
恋愛で幸せを感じるのはオキシトシンの効果

恋愛は、非常に動物的な本能が原動力になって人々を動かしています。女性はオキシトシンによって幸福感に包まれることで、「美肌効果」や「記憶力の向上」「性格が社交的になる」「人間関係に対して積極的になる」など、人間が生き残っていくうえで役に立つ様々な効果が確認されています。女性がいつまでも恋愛体質でいるケースが多いのは、本能的にオキシトシンを求めているからかもしれません。
オキシトシンの増やし方

この幸福ホルモンと呼ばれるオキシトシンはどうしたら増えるのでしょうか。最も一般的なのが、「抱擁し合うこと」です。実は、人が抱き合うことで分泌されるオキシトシンにはモルヒネの様な「痛み止め効果」があるとされており、頭痛の軽減効果も確認されています。
ほかにも「握手などのスキンシップ」「相手を褒める」「キスをする」「見つめ合う」「日光を浴びある」などの行動でもオキシトシンは増えるとされています。何となく体によさそうな事ばかりですが、人間らしい生活と幸せホルモンは密接に関係しているのでしょう。
オキシトシンは人にも影響を与える

オキシトシンの分泌量が多い人は、周りに人にも影響を及ぼすことが分かっています。すごく幸せそうな女性や満たされている女性が異性から見ても魅力的に映るのは、人間はオキシトシンを振りまく人から影響を受けたいという本能があるからです。よく「楽しそうな人と一緒にいるとこっちも楽しい気分になる」「彼氏や夫に愛されている女性は男性を惹きつける」というのも、単なる綺麗事ではなく、幸福ホルモン「オキシトシン」の影響である可能性が非常に高いのです。