死語となった「男子厨房に入るべからず」
戦後の男性は寡黙で、料理なんて一生やらずに終えた方がほとんどだったでしょう。しかし平成となった現代では、料理ができるというのは立派なモテ要素の一つ。「男子厨房に入るべからず」なんて言葉は、完全に死語になってしまいました。実際に、某イケメン俳優の朝の料理番組が非常に人気になったり、イケメンシェフがバラエティ番組に引っ張りだこになったりしています。
こうした時代の新しいトレンドにしっかりついていくことが、いつまでも若々しくいられるコツです。ここでは、今までほとんど料理をしてこなかった男性が陥りがちな失敗とその回避策、さらには初心者がある程度の料理レベルに達する流れをご紹介します。
計量の大切さを肝に銘じる
料理が得意な人で、なんでも「目分量」で作るというパターンがあります。何も計算せずに美味しい料理が作れるなんてすごいと思うかもしれませんが、完全に料理初心者の男性が目指すべき到達点はここではありません。
初めのうちは、しっかりレシピ本を見て、全て計量するようにしましょう。面倒でも何回かこれを続けていれば、だんだんと「大さじ1はこのくらい」と勝手が分かってきて、自然に目分量で料理を完成させられるようになります。最初から目分量でやろうとすると上達のスピードが遅く、料理そのものが嫌になってしまいかねません。
アレンジは慎重に
ある程度料理の基本が分かってきたら、自分流のアレンジがしたくなるものです。しかしこのアレンジはいい方向に転ぶこともあれば、料理を台無しにしてしまう可能性もあるギャンブルです。特に、調味料のアレンジは失敗すると致命的になります。
アレンジの際に大切にしてほしいことが、「別皿で試す」ということ。鍋いっぱいに作った料理に、アレンジとしてある調味料を入れたら失敗、すべて食べられなくなったという事態は非常に悲しいですね。そうした失敗を避けるために、あらかじめ別皿にとって試してみましょう。また、和食には和の調味料、洋食には用の調味料を使った方が成功の確率は高まります。例えば、洋食を作っていて甘さを足したいとき、みりんではなくはちみつを使った方が相性がいいでしょう。
「初心者」から「普通レベル」になるまで
キッチンに立ったことのない男性が、自分で食べるには十分なおいしさで家庭料理を一通り作れるようになるには、どうすればいいのでしょうか。
道具をそろえる
まずはキッチン用具をそろえなくては話が始まりません。最低限用意したいのは、包丁、まな板、軽量スプーンとカップ、フライパン、鍋、お玉です。初心者のうちは道具にこだわる必要はないので、100円均一やホームセンターで安くそろえましょう。
レシピ本を買う
「基本の料理」といったような、初心者向けのレシピ本を買いましょう。もちろんネットでもたくさんのレシピを調べられますが、こうした本のレシピはアレンジもなく、具材の切り方の名前などもわかりやすく書かれているので、一冊購入することをおすすめします。
定期的に作る
働きながら毎日自炊するのが不可能でも、週末は必ず作るなど自分なりのルールを決め、継続的に料理をするように心がけてください。初めは億劫でも、ある程度慣れればテレビや音楽をかけながら片手間に作れるようになります。あまり間が空いてしまうと、なかなか感覚をつかめません。
今どきの料理男子になろう
「料理は女の仕事」という昭和の考えをお持ちの方も、少しはやってみようかなという気持ちになっていただけたら幸いです。今どきは料理の一つや二つ簡単に作れる男の方がモテるという事実を努力の糧にして、どんどん美味しい食事を作れるようになりましょう。