自分で解決することをやめる

ストレスをため込まないためにも、「自分で何もかも」解決しようとしない考え方をお勧めします。最近では、特にパソコンやスマホについて、ちょっとしたトラブルは自力で何とかしようとする男性が目立ちます。ネットのQ&A掲示板などを見ていても「専門の業者に頼んだ方が早いのでは」と思える様なやり取りを目にしますが、非常に効率が悪いと言わざるを得ません。
手に仕事でもプライベートでも、頼れる人に頼った方が効率的です。その点、女性は「周りを頼る」ことが得意です。「車の調子がおかしい」「パソコンを買いたいのだけどどれを選んだらいいのか分からない」など、基本的に「機械やコンピュータに弱い」ことを自覚しているため、人を頼る習慣が根付いています。男性の場合、「何でも自分で出来る」「専門的な知識を持っている」「人に頼られる」といったことがステイタスとなるため、どうしても自力解決の方向へ流れがちです。
悩みについても周囲に頼る習慣を

「ネット回線が繋がらなくなった」といった技術的な問題解決だけではなく、ストレスや悩みについても同じことが言えます。人間関係や子育て、夫婦の問題など、最近ではネットのQ&Aサイトが充実していますが、意外と身近に話せる人がいるかもしれません。話せる友人がいればランチや食事に誘ってみて話を聞いてもらうだけでも解決の糸口が見つかるかもしれません。
周囲を頼ることのメリット

困ったことがあった際、専門家を頼ることを推奨してきましたが、できれば知人友人のなかで専門知識を持った人を頼ることもお勧めします。人を頼ることでコミュニケーションが生まれ、相手に感謝の意を伝えることでお互いに良い気分になれます。もちろん、礼節を重んじることが前提です。専属のサポートセンターの様に、気軽に電話で質問する、いわゆる「教えて君」は嫌われますが、「友人に何か助けてもらったらお礼に食事を奢る」「社外の人に仕事で助けて貰ったら訪問してお礼をする」など、マナーをきちんと守っていれば、頼られて気分が悪い人はいません。頼られることによって「自分は必要とされている」という自尊心承認欲求が満たされ、お互いに信頼関係も生まれるはずです。