幸せの定義は相対ではなく絶対であるべき

幸福の定義は「人それぞれ」と言いますが、結局のところ自分が決めるものです。「給料が今の3倍になったら幸せ」「可愛い彼女ができたら幸せ」または「アスリートやアーティストとして有名になることが幸せ」と考えている人など、100人いたら100通りの幸せがあります。しかし、他人と比較している以上、本当の幸せを感じることは不可能なのです。言ってみれば、幸福は「それを感じる能力に依存している」とも言えます。ここでは、現在感じ取れていない「すでにある幸せ」を感じとるスキルを磨くコツを紹介します。
何でもないものに感謝をしてみる

幸福スキルの高い人にとっては当たり前のことかもしれませんが、今ある「小さな幸せ」に感謝をしてみることが第一歩です。「衣食住足りている」「家族がそばにいる」「健康だ」探してみるとたくさん見つかります。ここで大事なのは「そんなことは誰にでも当てはまることだから幸せでもなんでもない」と思わないことです。当たり前過ぎてありがたみが薄れているだけで、毎日生命の危険に晒されて怯えて生活する中東の人々や、飲む水もままならないアフリカの人たちに比べたら、日本という国に生まれたことそのものがラッキーと言えるのではないでしょうか。人は「失ってからその価値に気付く」と言いますが、失わなくても、意識して感謝をすることは可能です。実際に、成功している人の多くは、日々欠かさず「横にある当たり前のしあわせ」に感謝しているケースが非常に多いのです。
些細な「良かった出来事」を記録する

これも前述の「感謝すること」に通じるものがありますが、何か嬉しいことがあったら記録することをお勧めします。人は嫌な出来事は強烈に記憶にとどめます。これは、生存本能が「失敗して命を落とさない」ことに敏感だからです。しかし小さな幸せについては、当たりまえ過ぎて、記録しないと忘れてしまいます。これを実践するかしないかで、「自分は幸せ」だと胸を張って言えるか「自分は不幸だ」と言ってしまう人間になるかが変わっていきます。これは「小さな成功体験を重ねることで自信につながる」という話にも通じます。