長続きさせるにはコツがある
新年を迎える1月1日や、新しい年度に切り替わる4月1日、何か新しいことを始めようと決意した経験は誰にでもあるでしょう。自分の人生を豊かにするため、活力をある日々を夢見て何かを始めます。しかし、そのほとんどは失敗に終わってしまうのです。初めのうちは気合十分でも、時が経つにつれて徐々に面倒に思えてきたり、一度習慣が途絶えてしまうと再開する気が失せたりといったことが主な原因でしょう。
でも、せっかく活動的な生き方を求めて始めたことなら、ずっと続けていきたいものです。ここでは新しい習慣を長続きさせるのに必要なコツをご紹介します。簡単なポイントを抑えて、ぜひ新しい何かを習慣にしてください。
理想を目標にせず、最低限のラインだけ決める
何かを始めるほとんどの人は、「毎日」○○をしようと決めがちです。ただ、これはあくまで理想にとどめておきましょう。長続きに必要なのは、理想を描くことではなく最低限のラインを決めることです。「毎日30分早起きする」のではなく、「週に3日は30分早く起きる」と決めた方が、途中で完全に断念せずに長続きして、結果的に早起きする日数が増えるのです。
習慣が身に着かない原因の一つに、理想が高く目標に到達しない日が増え、嫌になってしまうということがあります。そんな自己嫌悪で途中でやめてしまうなら、目標を低くして小さな達成感をこまめに持つ方が、前向きな気持ちになり、習慣化するまで継続できます。
年単位で続けようとしない
新年の目標としてありがちなのが、「今年は○○を続ける」というものです。しかし、1年もの間何かをし続けるというのは、相当な気持ちと環境を要します。
人が何かを始めて習慣化するまでには、1か月から3カ月がかかると言われています。ですから、ひとまず「○○を3カ月続ける」という目標を立てましょう。3カ月と決まっていれば、途中でつらくなっても「あと少し」と思って最後まで踏ん張りきれるでしょう。3か月後、まだ続ける価値があると判断したら、またそこから3カ月の目標を立てればいいのです。これを繰り返していけば、はじめから1年間の計画を立てるよりも長続きしやすいでしょう。
一度に一つの目標しかたてない
「今年は早起きして毎朝45分ランニングをしよう」。これは非常に達成の難しい目標です。というのも、「早起き」「ランニング」という2つの目標が混在しています。
基本的に、一度にたてる目標は一つにしましょう。あれもこれもと欲張っては体がその習慣に慣れるまで時間がかかり、結局どの目標も達成できなくなってしまいます。優先順位を決め、本当に始めたいことだけに集中してください。
コツをおさえて活力のある日々を
いかがでしたでしょうか?コツをまとめると、「目標は最低限のラインに収め、期間はひとまず3カ月だけにし、新たに始めるのは一つだけにする」ということになります。そんな低い目標で意味があるのかと思うかもしれません。でも、振り返ってみてください。あなたが1年前、5年前、10年前にしようと決めた何かが、これほど低い目標ながら今日まで続いていたら?今のあなたはもっと理想に近づいていたのではないでしょうか。
肝心なことは、低空飛行を長続きさせることです。ぜひこれらのコツを抑えて新たな習慣を身につけ、活力のある日々を送ってください。