幸福になりたいという人
何かと忙しい中年男性が目標とする「幸せ」とは何でしょうか。既婚者であれば、既に幸福の渦中にあるという人も多いかもしれません。独身男性であれば、「年収1億円あれば幸せ」「誰かに愛されたい」など、具体的なものから漠然としたものまで、様々です。
一つ言えるのは、「幸せになりたい」と感じている人は危険信号かもしれないということです。意識して「幸せになりたい」と切望するということは、よほど現在の状況が良くないことを意味します。何となく、「毎日が虚しい」と感じているのではないでしょうか。
幸せは「現状の捉え方」のスキル
幸せになりたいと願う人の多くが、「幸せになる方法」を求めます。「当たり前のことじゃないか」という人もいますが、これは実態のないものを追い求めている可能性があります。「年収1億円あれば幸福」かどうかは、その時の状況次第です。年収が1億円以上あっても、余暇が全くなく配偶者や恋人もいないという状況で幸せを感じられるでしょうか。こうした話を聞くと、多くの人が「年収1億円もあれば他の願いも叶うはずだ」「まずはお金だ」と主張するかもしれません。確かに世の中にはお金で解決できることが多いでしょう。しかし、「幸せだ」と感じられるかどうか、何故分かるのでしょうか。
現状にもある沢山の幸せを認識する感度が大切
幸せに定義がありません。たまたまお金という、分かりやすい指標があるために、「お金がゴール」と認識されがちですが、年収300万円でも多幸感に溢れた日々を送る人は沢山います。この様に、「現実から見落としている幸せ」をいかに見つけられるかがポイントとなります。
コツは感謝のリストアップ
日ごろ見落としている幸せをキャッチするには、日常のなかで、些細なことでもよいので「感謝できること」を洗い出してみることです。「両親が自分を育ててくれた」「このご時世に仕事がある」「五体満足である」など、探せばいくらでもあるはずです。下を見たらキリがないという人は上をみてもキリがありません。相対的にしか物事を考えることができないためです。まずは毎日何かに感謝できる感性を養っていくことです。その感度があがれば、今まで見えなかった「感謝の対象」をどんどん発見することが出来ます。そしてその感謝の対象が、ゆくゆく感じる「幸せ」を形成するのです。