司会は未経験者でも出来る?

同僚や部下、後輩などが結婚するとき、場合によっては司会を頼まれることもあります。式場専属の司会者や、プロの司会者を発注する手もありますが、式はともかく披露宴や2次会では友人がそういった立場を務めることがだんだんと増えてきました。そんなとき、未経験者でもポイントさえ押さえれば司会をこなすことは可能です。
気をつけたいポイント

打合せはしっかりと
視界が成功するかどうかは、事前に打ち合わせがしっかり出来るかにかかっています。会のタイムテーブルが決まったら、新郎新婦と打ち合わせをしましょう。二人の入り時間やドリンクのラストオーダーの時間、余興の内容などを詳しく聞いておきます。また、可能であれば一度会場に足を運んでおくのがベストです。新郎新婦の入場口や、喫煙スペースなど、事前に確認しておくといいですね。なかなかそれが難しい場合は、開会の前に必ずチェックしておいてください。
忌み言葉を避ける
おめでたい席では、「縁起が悪い」として使えない言葉がいくつもあります。そのうちいくつかは日常生活でつい使ってしまいがちなので、気を付けてください。また、いざという時に言葉に詰まらないように、どのようにいいかえるかも頭に叩き込んでおきましょう。
まず言ってはならないのが、別離を感じさせる言葉です。「切れる」「離れる」「別れる」「終わる」「嫌う」「消す」などがふさわしくありません。次に、結婚は一度きりのものなので、繰り返しを意味する言葉も避けましょう。「再度」「戻る」「再び」「どんどん」「わざわざ」などがこれにあたります。最後に、不吉なことを連想する言葉もいけません。「滅ぶ」「亡くなる」「破る」「散る」「衰える」などがNGワードです。
そうした言葉は、問題ないフレーズに切り替えます。例えば、「ケーキカット」は「ケーキ入刀」に変え、「会も終わりに近づきましたが」と言わず「会も結びに近づきましたが」とするなどの工夫が必要です。
服装と態度は控えめに
男性の場合、結婚式は基本的にスーツでの参列となるでしょう。その際、せっかくの場なので少しおしゃれなネクタイなどを使うこともあるかと思います。しかし、司会はあくまで黒子です。スーツやネクタイの色はおとなしいものにしておいた方が無難ですね。また、気合を入れてユーモアを重視しすぎるのも考え物です。もしもあなたがいつもムードメーカー的な存在で、新郎新婦共にそのような雰囲気をあなたに作ってもらいたいなら別ですが、基本的にはあくまで「裏方」だという自覚を持ってください。会にはあなたの知らない方も大勢出席されるわけですから、内輪でうけている話でも、多くの人から見れば奇異に映ってしまいます。
ポイントを抑えて良い司会を

司会をする場合、初めに「本日の司会進行は、新郎の同僚であります私、○○が務めさせていただきます。つたない部分もあるかとは思いますが、何卒よろしくお願いします。」などと一言挨拶を入れましょう。そうすれば、一生懸命な姿さえ見せていれば多少のミスは目をつぶっていただける場合が多いです。しかしそれに甘んじず、事前準備は万全にしておきましょう。