トンマナを学びましょう。

「トンマナ」どこか間抜けな呪文にも聞こえますが、トンマナが最近言われているので覚えていて損はありません。今回はそのトンマナの解説をします。
トーン&マナーの略

トンマナはトーン&マナーの略です。ウェブデザインや広告などで、コンセプトや雰囲気を統一することを指します。ちなみにトーン(Tone)は調子や音色、語調や口調の意味があり、マナー(Manner)は態度や方法などの意味があります。
そのトンマナはターゲットに合わせて決めることが大切です。例えば健康食品のウェブデザインや広告を作る際には、視認しやすいように大きめの文字。人物を出す際は40代以降の男女(商品によってもっと狭まりますが割愛します。)色調も暖色系など落ち着いた感じと決めます。
ところが若者向けファッション販売のウェブデザインでは、大きめの文字も必要ですが本文まで大きめにすることはなく、人物も若い男女で、色調も暖色系にこだわる必要がないなど、上の健康食品のと正反対とトンマナと言えます。
逆にファッション販売で、本文も大きめの文字にするとちょっとした疑問がユーザーに持たれると思いますし、暖色系もにこだわる必要はありません。
そして健康食品で本文まで大きめにする必要がなく、色調も暖色系にこだわらなくて良いとしたら、特に高齢者に本文で「読みにくい」と言われます。
トンマナはとにかく興味を惹き付けることが大事

トンマナで必要なことは「情報を盛り過剰に込みすぎないこと」です。テレビCMが良い例だと思いますが、テレビCMは興味を持ってくれるのが大前提になります。ですので商品を事細かに伝える必要はありません。(確かに長く事細かに話すCMは多いですが、長くて30秒で全部伝えきれるはずはなく端折ります。)
もちろんテレビCM以外のデザインにおいてもです。言いたいことが多すぎると、「何を言ってるかわからない」と、ユーザーどころかクライアントにも不評の声が上がります。
逆に情報を必要最低限しか載せないのは好まれないですし、とにかくバランス良く情報を伝えることが求められます。 その上で各ターゲットに合わせてトンマナを具体的に設定していきます。