■キュレーションサイトの終焉?

ディー・エヌ・エー(DeNA)は、DeNA及び傘下のペロリが運営している9つのキュレーションサイトのまとめ記事を全記事非公開することを決定しました。
元々はDeNA自体運営している医療情報系のキュレーションサイトWELQに対して、専門家が関わっているわけでなくネットの一般ユーザーが情報をまとめていることに指摘を受けたのか発端で、旅行情報系のキュレーションサイトのFind Travelや、傘下のペロリが受け持っているMERYも次々と公開停止する形となりました。
■キュレーションサイトの問題点

また著作権法的にも引用するものは、自分自身で作った文章や画像を補足する目的でなくてはいけないのですが、色んな所からスクラップするのがキュレーション記事なのでそれとは反します。
また公開するものですから、当然どのサイトから引っ張られてきたか明らかにしなくてはいけなかったのですが、あるキュレーションサイトから引っ張った文章や画像などを、他のキュレーションサイトで使っていると言う問題点も指摘されていました。引用の引用ならどこに元の画像や文章があるか分かりづらくなります。
■著作権者は我慢していた!?

スクラップブックは見た目が華やかで他人が見ても楽しいと思いますが、公開すると言うのはまた別問題です。著作権者にとっては自分の作ったものが勝手に色々いじられるのは不快でたまらないでしょうし、それでも今まで黙認されてきたのはちゃんと著作権を明らかにしていたからだと思いますが、上記のような問題点に対してついに本格的に対処される形となりました。
ちなみにまとめ記事を書く人はキュレーターと言い、ブログを書く人をブロガーと言うようにカッコいいイメージがあり、だからネットユーザーがハマると言う側面があると思います。スクランブルブックを作って面白いかもしれませんが、これから他のキュレーションサイトもなくならないようにするためには投稿者のモラルが問われてきます。