ヘルタースケルター/岡崎京子
モデル女優と活躍するりりこは類いまれな美貌の持ち主です。人気者の彼女は毎日テレビや雑誌に引っ張りだこで女子からも憧れの的でした。しかし完璧に見えるりりこにはある秘密がありました。それは彼女が全身整形をしているつくりものだという事です。無理をしてこしらえた体には既にガタがきていて、りりこは整形崩壊の恐怖に怯え精神的にも不安定な様子です。整形が世間にばれるのも時間の問題となった、りりこの行く末が見どころです。女社長には商品として扱われる彼女を見ていると、本当の美しさとは何か考えさせられます。
ヒメアノール/古谷実
こちらは、旦那に教えてもらいました。結構ぐろい?漫画です。題名となっている、ヒメアノールのアノールとは、トカゲの一科で、イグアナ科アノール属に含まれるトカゲの総称です。ヒメ+アノールでヒメトカゲということになりますが、それは体長10㎝もう猛禽類の餌にもなる小型の爬虫類。つまり、強者の餌となる弱者という意味です。内容は本当に題名通りで、殺人やストーカーなどシリアスな内容なのですが、描写や会話内容は笑の多いものが多く、一瞬にして読めてしまいます。映画にもなり、漫画よりかは省略されていたりする部分も多いのですが、どちらもお勧めです。私的には、先に漫画を読んでから映画を見てほしいなと思います。
アイアムアヒーロー/花沢健吾
パンデミック系が好きな方にお勧めです。
冴えない主人公が漫画家の仕事もうまくいかず、付き合っていた彼女ともうまくいってない時、世間では不可思議な事件が多発していた。
人間がゾンビの様な姿になり人を喰らうのだ。職場の仲間も恋人もソンビになってしまいそれを目の当たりにした主人公は逃げた。
逃げた先で出会った女子高生早狩比呂美と一緒に生き延びようとゾンビたちと戦う。
途中で出会ってきた人々との関わりや戦いで頼り甲斐のない主人公が少しづつ成長していくところが見所です。
寄生獣 きせいじゅう/岩明均
ただの漫画ではなくて哲学を考えさせられる漫画です。何が正しいのか正しいのは正義なのかなど単純な漫画を読むのとは違う何か複雑な感情が芽生えてきます。そして相棒のミギーも読み進めていくにつれて、ただの寄生獣から徐々にパートナーとしての信頼関係もできてきます。そういった起承転結全てに読み応えがあり起承転結ひとつひとつが十分に内容の濃いものとなっていますし、起承転結をまとめてみてみると改めて素晴らしい作品であったと実感できると思います。