3月のライオン/羽海野チカ
現在NHKでテレビアニメ化され、2017年には神木隆之介主演の実写映画公開も控えている注目の将棋漫画。
絵柄がほんわりとしていて、一見「女性向けなのかな?」と思いますが、読みすすめていくと奥深い将棋の世界を垣間見ることができます。
また作中では将棋だけではなく、社会問題となっている学校でのいじめや、家族間での軋轢、さらには主人公の奥手(?)な恋愛模様も展開され、読み進めていく内に作品の濃度が濃くなっていくのも魅力の一つです。
元々将棋をたしなまれている方だけではなく、将棋を全く知らない初心者の方でも十分に楽しめる作品となっていますので、気になった方は是非お手に取ってみてください。
ヒカルの碁/ほったゆみ
この漫画の見どころは、やはり囲碁にまつわる人たちの人間模様がうまく表現されているところだと思います。主人公のヒカル、そしてその周りの人たちが、碁打ちとして苦悩や葛藤を経験しながら、徐々に成長していく姿を描いています。
また、この漫画の面白いところが、囲碁の歴史上最も強い碁打ちの幽霊がヒカルにとりつくという設定にあると思います。本当は幽霊が指示をだし打っているのですが、小学生のヒカルが同い年の天才棋士を倒すことにより、彼はいったい何者なんだと、囲碁界を複雑に巻き込んでいく過程が面白いです。
挫折を経験しながらも、高みを目指していくヒカルたちの姿は、仕事などに悩んだときに刺激になると思います。
四月は君の嘘/新川直司
元々天才だったのにとある理由でピアノが弾けなくなった主人公ととある1人の女の子を中心に構成された音楽漫画です。全11巻で完結しています。アニメ化や実写映画化もされました。私がここ最近読んだ漫画で一番号泣してしまった漫画です。ピアノとかその他の楽器とかした事無いですが、それでもすんなりと感情移入できてしまいます。青春時代のなんともいえぬ、繊細でそれでいて強固な感情を思い出させてくれる、そんな漫画です。
ハイキュー!/古館春一
バレーボールを題材にしたスポーツマンガですが、この作品は主人公だけでなく監督やコーチ、卒業生などとといった大人目線でストーリーが展開されていく時があります。普段なら確実に脇役であろうキャラクターにもスポットをあて、さまざまな角度から話を読み進めることができます。全員が主役のようなストーリー展開がとても魅力的で引き込まれる作品です。また、試合時における描写が素晴らしく、躍動感がとても伝わってくる絵であるところも魅力の一つだと感じます。元気がほしいとき、気持ちを高ぶらせたいときにオススメの作品です。