店もん(小学館)/ほりのぶゆき
店をテーマにしたギャグ漫画。ギリギリで実在しそうな「陽気なトムの店」や「バー黒蜥蜴」「テレビで紹介されたコーヒーの店なのに店主が客に否定的な店」や、実在しそうにない「人質屋」や「100の人相を操って色々な店を切り盛りする人」など店についてのギャグをやりつくした作品です。後半若干ストーリー仕立てになっていますが、基本的にページ数の短い作品なのでどこから読んでも気軽に読んで笑えます。深く考えずに笑いたいときにおすすめです。
伝染るんです/吉田戦車
4コマギャグ漫画。ひらがなの字を逆に印刷して発音できないような文字を出したり、まったく同じ4コマを連続で掲載されていることもあるわけのわからなさの方向での問題作。あとがきが途中で終わっている単行本もあります。内容の破天荒さの割にキャラクターは人気があり、かわうそやカッパ、嫉妬深いしいたけ、優しいクマなどは広告に使われたこともあります。ただしキャラクターが一切登場せず4コマが進行することも多いです。常識を疑いたくなった時におすすめです。
ゆるゆり(一迅社)/なもり
絵のかわいらしさに注目されがちですが、主人公の存在感の無さについて会議する回や、登場して以来セリフが「…」が基本でとても声の小さい設定のキャラクターがいてメインの話ではサイレントの回になってしまったり、季刊誌掲載のため、8月のカレンダーをめくったら11月になっていて服も冬服になっていると言う話など、かなり挑戦的なギャグに取り組んでいる作品です。特に初期がその傾向が強く、それ以降はかわいらしさが引き出されていき、リラックスしたいときに読むのがおすすめの作品です。
ボクのマンガ/片陸遼助
4コマ漫画や3コマ漫画で構成されている作品で、登場人物は固定されていませんがよく世界が滅びたり、やたら金の力で動く達人とか妙なヒーローとかが出てきます。自動販売機の下から200万円くらいの金を拾うというとてつもない展開の話がかなりインパクトがあります。訳の分からない展開は多いものの下品なネタや下ネタはほとんどないところもおすすめです。全一巻となっていて続き物ではなくすぐ読めるので、何か新しい世界を見てみたいときにはお勧めの作品です。