高ストレスにさらされる現代人

現在人は、常に「高ストレスにさらされている」状態にあります。昔に比べて、責任の重い知的労働が占める割合が高まったことや、単純に仕事の量が増えていることも背景にあります。
また、核家族世帯が当たり前となり、責任の思い仕事を抱えながら育児についても夫婦だけで乗り切らなければなりません。一昔前では、子供は、母親だけではなく、おじいちゃん、おばあちゃん、近所のおばちゃんなど、地域全体で自然とサポートする仕組みが確立していましたが、コミュニティを形成する最小単位が「核家族」という少人数であるため、現代人に圧し掛かる重圧は相当なものです。にもかかわらず、「みんな同じ」と、悲鳴をあげることが許されていません。
情報過多とIT機器の進化がストレスを生んでいる

実は、現代人が抱える重圧というのは「IT機器」「情報過多」というこの2点が元凶となっている可能性があるのです。もちろん、ITの進歩は生活を便利にし、幸福さえももたらすことがありますが、一方で「SNSにすぐ返信しなければいけない」「仕事のメールには即時対応しなければいけない」「携帯電話への着信にはすぐ応じなければいけない」「出られなかったら折り返さなければいけない」といったストレスの元にもなっています。
スマホやPCを置いて出かける

スマホのおかげで、遠く離れた家族や恋人といつでも連絡が取れるようになり、パソコンひとつで「自宅で仕事ができる」環境も当たり前となりました。しかし多くの人は、自宅に帰っても会社からのメールに応答しなければいけなかったりして、十分にプライベート時間を満喫することができない状態にあります。
また、職場からのメールがなくても、「その日の仕事が終わったら今日は何も考えることがない」といった環境にある人は少なく、「プロジェクトの進行が心配」「新人教育という課題がある」など、仕事時間もプライベートも関係なく、「常に仕事のことを考えている」といったケースが珍しくありません。
ここでお勧めするのは、毎週でも毎月でもよいのですが、意識して「完全オフの日」を作ることです。
スマホの電源を切るか、iPhoneであれば機内モードに設定するなどし、家族や大切な人との時間を過ごすのです。可能であればスマホを置いて出かけることが理想的です。仕事に結びつくアイテムでもあるスマホを見る機会がないだけで、かなりのストレスが軽減されることを実感できるでしょう。