キャベツに含まれる意外な栄養素

普段私たちは何気なくキャベツを食べています。トンカツ定食の付合せやコールスロー、野菜炒めなど、いつでも主役ではないものの、多くの料理に登場しています。キャベツにはどんな栄養が含まれているか、意識したことがあるでしょうか。実はキャベツというのは思っている以上に多くの栄養を含んでいることがわかりました。食物繊維はもちろんのこと、ビタミンや葉酸なども含んでおり、もっとキャベツを食生活に取り入れることによって、身体にどんな変化が訪れるのでしょうか。ここでは、キャベツを摂ることによって得られる効果と、キャベツをおいしく食べるためのメニューを紹介します。
ビタミンU

キャベツの栄養は何かと聞かれたら、多くの人は「ビタミンC」と答えるでしょう。しかし、キャベツの栄養を語るうえでは、「ビタミンU」について避けて通れません。ビタミンUのもつ主な働きは、「胃酸の分泌を抑える効果」「胃腸の粘膜を生成する働き」などがあります。食べたものを強力な酸で分解して消化するのが「胃酸」ですが、過剰に分泌されると胃の粘膜さえも溶かしてしまいます。脂っこいものを食べると、強力な消化が必要となり、胃では多くの胃酸が分泌されます。これによって胃腸へ負担がかかるのを抑えるためにビタミンUが効果を発揮します。天然の胃薬とも言えるでしょう。トンカツの付合せにキャベツの千切りが添えられているのは、こうした意味もあるのです。他にも抗酸化作用や肝機能改善、肝臓病予防などの効果があることから、治療にも用いられることがあります。
ビタミンC

誰もが知るキャベツの栄養といえばビタミンCです。ビタミンCにはアンチエイジング効果や免疫力を高める効果があるため、風邪予防にも用いられます。摂りすぎても普段から意識して積極的に食生活へ取り入れていきたいものです。
オススメ調理法:キャベツ丸ごとポトフ
もし一人暮らしの男性がキャベツを買ってきて食べようと思っても、困るのはその調理方法です。簡単な調理法として「ポトフ」をオススメします。キャベツを丸ごと(または4分割に切る)鍋に入れ、コンソメを2~3個入れ、煮込むだけです。火が通ったら弱火でグツグツ煮込んでいくと、芯まで柔らかくなり、食べやすくなります。キャベツの調理法が思いつかない人は試してみてはいかがでしょうか。