ニコチン依存症であればやめるのは難しい
強い気持ちで「次こそ絶対にタバコをやめるぞ!」と決心しても、かなり多くの人がまた吸ってしまいます。習慣として定着してしまった喫煙は、なかなかやめることは難しいのも事実です。煙草をやめられない人の意思は弱いのでしょうか。もちろん、意思の問題もありますが、もし、ニコチン依存症となっている場合、自分の意思で禁煙することはできません。依存症と名のつく通り、ニコチン依存症はひとつの病気だからです。
とは言え、喫煙というものは「習慣」です。習慣を変えることもまた、決して不可能なことでもないのです。ここでは、禁煙をするためのコツをいくつか紹介します。
喫煙につながる行動パターンを変える
喫煙者の多くは、煙草を吸うとき、何らかの行動と結びついています。最も多いのが、「食事後の一服」「休憩時間になると吸う」などです。習慣として、「このタイミングでいつも吸う」というパターンがあるはずです。その行動パターンを少し変えてみることで、喫煙という行動を抑制する方法です。「ランチで入る飲食店は禁煙席に座る」「食後はすぐに歯磨きをする」など、工夫をすれば、これだけで喫煙回数を減らすことができるケースも沢山ありま。
喫煙につながる環境を変える
煙草は「吸える状況だからこそ吸ってしまう」という面もあります。その環境を根本的に変えてしまうことが手っ取り早い方法といえるでしょう。まず、ライターやタバコ、灰皿などを処分することから始めてみてはいかがでしょうか。買ってしまえばそれまでですが、ひとつのきっかけとなります。前述の「禁煙席に座る」というのもこれにあたりますが、実際に禁煙席で1時間過ごしてみるだけで「吸わずに過ごせた」という実感がもてます。すると、「飲食店に入る=煙草を吸う」という行動パターンが、徐々に「飲食店=吸わないときもある」という認識に書き換えられるため、この方法で「いつのまに吸わなくなった」という人も大勢います。
喫煙の代替行動を取り入れる
煙草を吸いたくなったときのために、飴やガムなどでその代用を試みる方法も効果的であるとされています。吸いたくなった瞬間に、「深呼吸をする」「水を飲む」など、「これは喫煙の代わり」ということを意識しながらするとより効果的です。