阿吽の呼吸とは

"二人以上で一緒に物事を行うときの、互いの微妙な気持ち。また、それが一致すること。"
引用元:あうんのこきゅう【阿吽の呼吸】の意味 - goo国語辞書
URL:http://dictionary.goo.ne.jp/jn/1535/meaning/m0u/
すごく深い解説だと思います。「微妙」とは良くない言葉にも捉えられるかもしれませんが、微妙とは繊細な様子を表わしている言葉でもあるので、その微妙の意味を考えるとより深く言葉の意味を感じます。
「阿吽の呼吸」、そのような関係性を恋人同士、または友達や職場の人同士でも作ってみたいものです。しかし現実は厳しい、特に夫婦という関係ならなおさらです。
長年の夫婦は親友みたいだと言われていますが親友ならお互いの気持ちが分かり信頼し合える。だから夫婦もそうで言葉を通さずとも相手の考えが分かると思いきや、実際はそうじゃないから熟年離婚も起こります。相手が分かっているようで実は自分を押し殺して意見を飲んでいたと言うのもあります。
阿吽の呼吸はすぐには生まれません

長年夫婦として生活していた二人が離婚するなら、結婚してまだ数ヶ月から数年しか経っていない人達が良い意味での「阿吽の呼吸」になるにはまだまだ年月がかかります。
特に子育てになれば二人の絆などが試されます。妻が妊娠から出産までの間、育児への不安やホルモン乱れによるマタニティブルーを理解しないといけませんし、 産まれたら産まれたで、妻が子どもにしか目が向いていなかったり、自分に対して強く当たっているのをを理解して欲しいと言う気持ちも生まれます。(こう言った出産後の、主に夫の方にかかる悩みをパタニティブルーと言います。)
そして妊娠前に色々考えても、所詮は机上の空論でしかないので余計に二人の絆などが試されるのです。
阿吽の呼吸は絶対的ではない

ですのでその阿吽の呼吸と言うのは、お互いが大抵辻褄を合わせて作っていくしかないと思われます。さきほど長年の夫婦は、親友みたいと言う説を書きましたが、実際の同性の親友同士もお互いの部分を我慢して、親友になってきたと言う方もいると思います。
また長く結婚を続けるコツは、相手に期待しないことと言われていますが、つまりそれは相手がどうこう言う風に自分を考えてくれてると、理想を持たないと言う事でもあります。
また阿吽の呼吸は相手に自分の意見を押し付けるのとは違いますし、阿吽の呼吸は絶対的ではない。だからこそ時々言葉を交わして、確認し合うことが必要です。