サンクコストの基本概念

サンクコストの真髄はそのお金を損したお金としない。または授業料として捉える所にあります。今からサンクコストの説明をします。
まずはサンクコストとは既に払い終わり、後悔したりまたは得したと思っても、回収ができないお金の事を指します。また埋没費用とも言い換えられます。
例としては終電を逃して近くのホテルに泊まった際。少し歩いてもっと安めのホテルに泊まれば良かったとか後悔しても、もうそのホテルのサービスを利用しているので回収ができません。
もちろんビジネスの開業資金にもサンクコストがあります。最初はホテル料金を例として取り上げてみましたが、ビジネスの開業資金ならいくらその分が無駄になるとは言え、計画を薦める内に余計に儲かりづらそうならスパッと計画を止めるなどの思い切りの良さが必要です。
サンクコストはこう捉える

サンクコストの考えを突き詰めるなら、そのお金をどう捉えるべきか?と言う風になります。終電を逃したためのホテル料金の場合、確かにちょっと歩けばもっとお金が浮いたかもしれませんが既に支払って部屋の中にいるのなら、もう返金はできないと思います。
しかし高めのホテルなら快眠できるよう設備がしっかりしていると考えられます。それにちょっと歩くのも体力を消耗しますし、格安のホテルなら設備も整っていなくて快眠できないのかもしれません。だから早くシャワーを浴びてぐっすり眠って疲れを取って、サンクコスト分を有意義に使うべきとなります。

しかし例えば株投資なら話は別です。1万円払って予想が外れて大損した場合、もう一度投資して大儲けできたとしたら支払ったお金を回収できることになるのでサンクコストにはなりません。しかしまた大損になる可能性があるとしたらいっそ回収せず、自ら「サンクコスト」として授業料金にすると言う風にです。サンクコストがかさ張るか、回収して帳消しにできるかは自身の「負けず嫌い」や「執着心」との折り合いかもしれませんが、今一度支払ったそのお金の価値を考える必要があります。