「塾はどこも同じ」ではない

今や小学生でも塾に通う時代となりました。特に中学受験・高校受験を控える学年になると、多くの子供たちが塾に通い始めます。なんとなく、周りが行き始めたからうちの子も行かせようかと考えているご両親は、意外と多いものです。そんな時、塾なんてどこも同じだろうと考え、「月謝が安いから」「仲の良い子が通っているから」なんて安易に選ぶと、成果が出ずお金をどぶに捨てることになるので、注意しましょう。
塾を見極める3つのポイント

合格数ではなく合格率を確認する
塾に行くと壁いっぱいに、「○○高校△名合格!」という紙が貼られていますよね。地元でも偏差値の高い学校の名前を見ると、「その塾にこれだけの人数が入っているんだから、この塾は優秀に違いない」と思いがちです。
しかし、大事なのは合格数ではなく合格率。例えば。ある学校の合格生徒数が30名だったとしても、母数が300名なら合格率はたったの10%です。この程度では、もともと頭の良かった子がたまたまその塾に通っていたという可能性も捨てきれません。しかし、合格者数が10名でも母数が20名であれば、どうでしょう。合格率はぐっと上がり、その塾の信頼度も上がります。
月謝が極端に安い
古くから「安物買いの銭失い」という言葉がありますが、塾においてはこのことわざがかなり当てはまります。特に都心部では、塾の数が多く、塾同士しれつな競争をしています。また塾業界は転職が多く、給与が安いところには良い講師が定着しません。
月謝が安いということは、講師への給与も安いということ。その値段でしか働けない程度の実力の人が、ほとんどなのです。そうした講師は教え方が下手なだけではなく、子供が勉強そのものを嫌いになってしまうことも多々あるので、避けた方が賢明です。
個別指導か集団指導か
塾のタイプは大きく分けて、個別指導と集団指導に分かれます。もしもお子さんが勉強に苦手意識を持っていたり、成績が平均を下回るようであれば、個別指導をおすすめします。そうした子を集団指導のなかにいれても、結局学校での授業と同じように、なんとなく座っているだけで置いてかれてしまうからです。もしも平均を上回っているようであれば、集団指導でもよいでしょう。
また、予算の都合もありますが、成績が平均以下の場合、塾ではなく家庭教師という手も考えられます。一対一でしっかりと苦手分野の克服が出来る方が、結果的に成績が上がり高い費用対効果が得られるのです。
子供にあった塾に通わせて、成績を上げよう

今は多少の過疎地域でも塾の数は多く、どこに通わせようか迷ってしまうことがほとんどです。まずは気になるところをいくつかピックアップし、お試しの入塾テストを受けたり、夏休みなどの短期講習を受けることをおすすめします。実際にお子様が塾に行ってみて、雰囲気が合う・合わないを判断するのも大事な要素です。正しく塾を選び、お子様の成績を上げましょう。