自称イクメンに陥らないために
あなたは、自分で自分のことを「イクメン」だと思っていませんか?もちろん、本当に育児に協力的で、奥様から感謝されている方もいるでしょう。しかし、イクメンだと思っているのは自分だけで、実は奥さまをイライラさせている「自称イクメン」も増えています。今回は、そんな残念な男性にならないために、育児を仕事に例えて勘違いを解消していきます。
育児参加=イクメンではない
男であれ女であれ、子供をもうければどちらも親になるのは同じこと。かつては「育児は女の仕事」という時代でしたが、平成の世においてそれは過去の遺物です。育児に参加するというのは、当たり前のこととしてとらえましょう。妻の仕事を「手伝ってあげている」という概念を捨てて初めて、イクメンとしてのスタートラインに立てます。
仕事で例えてみましょう。あなたの会社ではあるプロジェクトが始まり、そのチームメンバーに選ばれました。チームは全部で5~6人で、それぞれ役割分担してプロジェクトの成功を目指します。ここで、あなたが自分に振られた役割をこなすのはいわば当たり前ですね。しかし、プロジェクト達成のためにやるべき仕事を自分で見つけて追加でこなしたり、より負担の大きいメンバーの作業を手伝ったりすれば、あなたは「仕事ができる人」となるでしょう。
イクメンというのは、この「仕事ができる人」にあたる言葉です。あなたと奥様、そしてお二人のご両親など何人かのチームで、子育てというプロジェクトを成功させます。夫婦で二人の役割分担を決め、自分に割り振られた作業を果たすのは、当たり前のことです。そのうえで、子供にとってプラスになるであろう何かを自ら提案したり、奥様が大変な時は手伝ったりして初めて、イクメンという段階になるのです。
イクメンであることをアピールしない
イクメンという言葉がもてはやされてしばらくたち、多くの男性が、育児に無関心な男性よりも積極的に参加する男性の方が魅力的だということに気が付きました。それ自体は大変結構なことですが、一部の方はイクメンであることを過剰に主張してしまっています。
再度、仕事に例えてみましょう。どの会社にも、「あの人は仕事ができる」と一目置かれている人がいるものです。その「仕事ができる人」を目指すのは結構ですが、それを自称するのはいかがなものでしょうか。もしも職場に、「俺はあの仕事もこの仕事もこなしているから、仕事ができる」と吹聴している人がいたら、どう感じますか。多くの人は、冷ややかな目で見ることでしょう。
育児でもこれは同じです。あなたがオムツを替えただとか、離乳食を作ったということは、チームメンバーである奥様が分かっていればいいことですね。それをあえて「今日はあれもこれもした」と周りに話したり、SNSなどでわざわざアピールはしない方が賢明です。
勘違いをやめて、本物のイクメンに!
子育てに主体的に参加したい気持ち、奥様を手伝いたい気持ちを素晴らしいものです。しかしそれをこじらせ自称イクメンになってしまうのはとても残念です。ぜひ自称イクメンではなく、本物のイクメンを目指してみてください。