英語学習のモチベーションが維持できない根本的理由

巷では、多くの英会話教室やオンライン英会話スクールで溢れています。世界の人口は約70億人と言われていますが、そのうちの25%にあたる「約17.5億人」が英語を話すことから、誰もが英語習得の必要性を意識しているかと思います。
潜在意識レベルで英語を話す必要性を認識していなければ、モチベーションが低く長続きしません。重要なのは「なぜ英語を習得する必要があるのか」を明確に自覚しているかどうかということです。単に「英語くらい話せないとかっこ悪い」「みんな英語を話しているから英会話教室に通ってみた」という程度の動機では、ほとんどの人が続かないことは簡単に想像できるはずです。「強烈な動機」がないと、いざ英会話教室に通い始めても「思ったより喋れる様にならないから」「仕事が忙しいから」「毎月の月謝がきつい」など、やめる理由が、これでもかというほど出現します。
人間は現状を維持するようにできている

コーチングの世界では当たり前に言われていることですが、人間の潜在意識は「現状を維持する」ためにはとてつもないパワーを発揮するようにできています。ダイエット後のリバウンドなどが、まさに典型例で、100㎏の体重の人にとっては、いくら痩せたいと願ってダイエットをしても、急激に体重が減ることで体が「いつもの体重を維持しなければ」というサインを送り、元の体重に戻るメカニズムがこれにあたります。このダイエットのリバウンドについては、あくまで現状維持機能の身体的な特徴ですが、これは人間の習慣にも大きな影響を与えています。英会話を勉強するという習慣が、そもそも日常と異なるため、潜在意識は「何故こんなことをしなければいけないのか」という疑問をもちはじめ、普段の「何もしない日常」に戻そうと働くのです。
目的、つまりゴールを明確にイメージすることで強い動機が生まれる

では、どうしたら強い動機で「現状を維持する機能」の呪縛から抜け出せるのでしょうか。これは、単純に目的を明確にイメージすることで可能となります。英語に限らず、必要なスキル習得のための努力を、何の苦もなく続けられている人というのは、習得する必要性や、習得した後の自分を明確にイメージしているものです。「今どき英会話くらい身に着けておくべき」という雑誌の記事を見て何となく始めようとする程度の動機では長続きしないのは当然です。海外赴任が決まっているなど、必要性に迫られていないのであれば、「自分は何故それが必要なのか」を改めて自問自答してみることをおすすめします。そうすることで、意外な「自分の求めていたこと」が明らかになることがあります。