ドローインは腹だけ凹ますということが可能

腹式呼吸で30秒1セットにして息を吸って吐くだけの非常にシンプルなダイエットで、ドローインというものがあります。このドローインという言葉自体は定着しつつありますが、巷では「息を吸って吐くだけのダイエット」というイメージのせいか、有酸素運動のひとつだと勘違いされていますが、ドローインはもう少し奥が深いものです。
通常、ダイエットには部分痩せという概念はありません。脂肪が落ちるときに部位による優先順位などないからです。よく女性のダイエットで「脚痩せ」「顔痩せ」という言葉がありますが、脂肪は部分的に落ちてくれる訳ではないのです。多くの部分痩せは、リンパの流れをマッサージによって改善したりむくみを解消することで疑似的な部分痩せに見せかけています。もちろんこのドローインについても、腹回りの脂肪だけを燃焼させている訳ではありません。
なぜドローインで腹が凹むのか

では、なぜドローインは腹回りをスリムにすることが可能なのでしょうか。それは、ドローインによって、いわゆる「体幹」を形成する「脊柱起立筋」「腸腰筋」「腹横筋」「腹斜筋」「腹直筋」などを鍛えることができるからです。
また、ドローインの動き自体は、有酸素運動でも筋肥大のための筋トレでもありません。 しかし、内臓を刺激する効果によって血流がよくなり、基礎代謝が上がるのです。これが結果的にカロリーの消費にもつながり、ダイエットとして成立している根拠なのです。
いつでもどこでも出来る

ドローイン最大のメリットは、お金がかからないことと、いつでもどこでも出来ることです。大きなアクションも伴わず、大した音も立てません。はたから見ても分かりにくいレベルで腹式呼吸をしているだけなのです。それこそ、立ち仕事をしているときや通勤電車の中や、寝ながらでもできます。どこでも行うことができるのが最大のメリットでしょう。
筋トレの様にハードではない

また、自重トレーニングやジムでのトレーニングの様にハードではない点も、続けやすい理由かも知れません。一日1回30秒からでも構いませんし、筋肉痛になることもありません。筋肉に負荷をかける訳ではないため、内臓を活性化させることから、さしずめ効果のメカニズムとしては「ヨガ」に近いのかもしれません。